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BALL BAND PLAT GOODYEAR WELT PROCESS

新製法プラットグッドイヤーウェルト製法とグッドイヤーウェルト製法との違い

 

通常のグッドイヤーウェルト製法は、作業工程が靴の製法の中では最も多く複雑でベテランの職人技が必要とされ手作りに最も近い製法です。

従って高価ですが、他の製法に比べて機能性も見た目にも絶対的な差があります。

 

グッドイヤーウェルト製法の良い点

*履けば履くほど自分の足に馴染む

*修理が何回も出来るので、手入れ次第では長持ちする

*アッパーとソールの立体感があり、高級感がある

 

グッドイヤーウェルト製法の欠点

*重い

*硬い

*ソールの返りが悪く曲がらない

*足に馴染むまで長時間かかる

 

 

新製法プラットグッドイヤーウェルト製法

 

従来のグッドイヤーウェルトの良い点はそのまま継承し、欠点を改良しました。

 

*軽い

*ソールの返りが良く驚くほど曲がる

*柔らかい、クッション性がある

*すぐに足に馴染む

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BALL BANDの革靴は全て新製法プラットグッドイヤーウェルト製法で出来ています。

 

*掬い縫いは機械では縫えないので職人が手縫いをしています。(ハンドソーンウエルテッド)

*アッパーはイタリア製の牛革カーフ(仔牛革)を使い、手染めで色をつけています。(パティーヌ)

*オリジナル軽量アウトソールは軽く滑りにくい。

*ヒールは革の積み上げが高級感を出し、トップリフトはソリッドラバーで減りにくい。

*中底がスポンジで巻いてあるのでクッション製が抜群で足にフイットします。

*さらに中物のコルクが敷いているので自分の足型になります。

*そして驚くほどグニャリと曲がります。

 

プラットグッドイヤーウェルト製法の靴はBALL BANDだけです。多分世界で初めての製法だとおもいます!

BALL BAND SNEAKERS

BALL BAND Sneakersが他のヴァルカナイズスニーカーと違う点

*トリプルクッション(インソール)

アメリカで生産していた時からトリプルクッションが特徴でした。

復刻版では現代のテクノロジーを駆使してさらに履き心地を高めました。

インソール全体のスポンジは長時間履いてもつぶれなく、クッション性が落ちません。

さらに汗が下に落ち蒸れ難くなっています。

足の屈曲部には低反発のスポンジをはめ込み、ヒール部には高反発のスポンジでクッション性を高めました。

アウトソールの厚みとインソールのクッションで石や凸凹の突き上げがありません。

*サイドマッケイステッチ

レザーアッパーのアイテムには、ヴァルカナイズ製法の欠点である屈曲部のホクシングテープが必ず剥がれてしまいます。

それを失くす為ホクシングテープ全周をステッチをかけました。

これで剥がれることはありません。

*ヒールの高さをつけました。

通常のヴァルカナイズスニーカーはソールが平らなので普段ヒールがある靴に比べると後ろに重心がかかり、長時間歩くと疲れます。

BALL BAND 中底とインソールにヒールの高さをつけたので、長時間歩いても疲れません。

*レザーアッパー

ソフトなシュリンク状のシボの牛革を使い、

ライニングとアッパーの間にクッション材をはさんでいるので足にやさしいスニーカーになっています。

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BALL BAND HISTORY

BALL BANDブランドの歴史

 

1874年 アメリカ、インディアナ州ミシャワカでウールの生産始める。

1887年 ニットブーツの生産を始める。Mishawaka Rubber & Wollen MFC.COを設立。

1891年 BALL BANDのブランドを作る。ラバーブーツのRed Ballが登場する。

1901年 BALL BANDブランドの登録商標をする。

1922年 BALL BANDがUS Rubberの傘下に入る。(後のUS Keds)

 

1940年代1960年代にはアメリカの若者に愛され、Red Ballの愛称で呼ばれた。

特にトリプルクッションで機能性を打ち出し大きな支持を得ました。

 

2010年 日本で登録を取得、2018年復刻し新たなBALL BANDが登場しました。

 

 

Vulcanized Sneakersの歴史

 

1839年 アメリカ、マサチューセッツ州のチャールス グッドイヤーが加硫によるラバーを発明。

1844年 特許を取得。ローマの火の神ヴァルカンからヴァルカナイズと名付ける。

Goodyear Metallic Rubber Companyがヴァルカナイズスニーカーを製造開始する。

(ちなみに1871年、息子のチャールス グッドイヤー ジュニアがグッドイヤーウェルト製法を発明する。)

1892年 小さなゴム会社9社が集まり、US Rubber Company を設立。US Kedsの始まり。

 

この頃からヴァルカナイズスニーカーの製法は基本的に変わっていません。

スポーツシューズは全てヴァルカナイズ製法だったのです。

 

その後接着剤が進化して、セメント製法が定着しました。ヴァルカナイズは120度の加硫釜に入れて熱を加えるに対し、

セメント製法はコールド製法と呼ばれました。

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