長嶋正樹の靴屋稼業50年 その9

その頃、子供の運動靴で漫画のキャラクターが付いたものが人気があり、鉄腕アトムやジャングル大帝の靴が店に並んでいた。


僕は子供の頃漫画を描くのが好きで、密かに漫画家に憧れていたので鉄腕アトムやジャングル大帝の絵を描き、今で言うPOPを作って商品の前に置いた。


店に舟橋専務が入ってきてPOPに目を留め、大きな声で 『これは誰が描いた?』 と言った。

僕は 『やばい!怒られる』 と思い、恐る恐る 『僕が描きました』 と答えたら、『うまいねぇ!もっと描きなさい』 と言われた。 『えっ!描いてもいいんですか?』 とびっくりした。


子供の頃、養父母から 『漫画ばっかり描いてないで勉強しろ!』 と怒られており、漫画を描くことは悪いことだと思っていたので、ほめられたのは初めてだったので嬉しい気持ちになった。


続く



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